好きな演奏家たち
私はチェロが好きだからチェロを弾きますが、チェロ以外の楽器の演奏家にも好きな人たちがいます。たくさんを知っているわけではありませんが、少しご紹介してみたいと思います。
さて、しょっぱなから意外な楽器ですが、大好きなティンパニ奏者のペーター・ザードロ。残念ながら去年54歳で亡くなられてしまいました。
彼を好きな理由はただ一つ。ミュンヘン・フィルハーモニー交響楽団とチェリビダッケの1990年の日本公演で演奏されたブルックナーの第8番の交響曲。その第4楽章では彼のティンパニの音に心底痺れました。 他にもブル8を色々聴きましたが、ザードロのような音はありません。今も聴きながらこのブログを書いているので妙に力が入ります。
(4楽章は1:10:20からです。でもぜひ頭から聴いて欲しい!2楽章にもティンパニがカッコいいところがありますから。)
バイオリンではジャニーヌ・ヤンセンとヒラリー・ハーン。
世界レベルの演奏家はどうしても男性が多いようですが、バイオリンの世界では女性がしっかりと一流の地位を築いています。
ジャニーヌ・ヤンセンは去年までオランダはユトレヒトの室内楽音楽祭の音楽監督をしていて、日本ではそんなに知られてないけど素晴らしい実力派のプレーヤーたちを集めて、数多くのコンサートを開いていました。YouTubeでも沢山聴く事が出来ます。そのなかでも大好きなシューベルトの弦楽五重奏曲を何度も聴きました。
彼女はオランダのバロック音楽の演奏家の家庭の生まれで、そのせいかヴィブラート少なめのピュアな音で演奏します。お薦めはバッハのバイオリンコンチェルト集のCDです。
ヒラリー・ハーンは4年前に初めて生演奏を聴きました。
バーミンガム市交響楽団との来日公演で、シベリウスのバイオリンコンチェルトでした。
印象は彼女の見た目がクールビューティだったので誤解していましたが、とても温かな演奏をする人で、きっと人柄もそうなんだろうなと思います。
最後に、今わたしが一番欲しい楽器でもあるクラヴィコード。
そのクラヴィコードで毎日のようにYouTubeで演奏を配信している演奏家がヴィム・ウィンタース。ベルギーの方のようです。
クラヴィコードは生で聴くと、本当に音が幽かで小さくて、演奏会では聴こうにも自分の呼吸の音の方が大きいのではと思うくらいです。なので実際はYouTubeで聴けるような感じではないのですが、とても質のいい演奏と録音なのでお薦めです。(時々、譜めくりやパパの演奏に合わせてダンスするお嬢さんが登場するのも可愛らしいです。)