アルモニア管弦楽団第17回定期演奏会
来月5月20日と8月31日の2公演、アルモニア管弦楽団の演奏会に出演します。指揮は大友直人氏、ソロバイオリンは漆原朝子さん。
この佐賀を拠点とするオーケストラには数年前からエキストラとして出ていましたが、このたび正式に入団し団員として出演します。
プログラムは王道のベートーヴェンとブラームス。改めてこの二人の偉大な作曲家を並べてみると、ベートーヴェンが没して6年後にブラームスが生まれているので、当然二人が出会うことは無かったわけですが、ブラームスの交響曲第1番がベートーヴェンの第10交響曲と呼ばれるほど、強く影響力を残していたのですね。
日本で言うとベートーヴェンは江戸中期の終わり頃、ブラームスは江戸末期から幕末明治時代の頃。
ついでに3大Bの先鋒であるバッハは江戸中期の最初の方。徳川吉宗が征夷大将軍となった時代です。
今のようにレコードCDあるいはネットのようなメディアのない時代に、楽譜と演奏だけで語り継がれてきたもの。それを受け取りさらに乗り越えて進んでいく、意思の力を感じます。
ブラームスの交響曲第1番の心つぶされそうに重苦しい冒頭部分。有名なティンパニとコントラバスなど低音楽器のオルゲルプンクトと、その上にひろがる弦楽器群と管楽器群の重圧に抵抗するようなメロディーが、バッハのマタイ受難曲の冒頭曲「来なさい娘たち、共に嘆こう」とだぶるのは私だけかな。
ベートーヴェンのバイオリン協奏曲も改めて聴いてみると素晴らしい傑作です。今更なんですが。
第1楽章は自信と活力に、第2楽章は慈愛に、第3楽章は勝利への確信に満ちあふれています。
(特にソロバイオリンの3楽章のクライマックスのパッセージ部分が大好きで、チェロでも弾けるよう練習中。)
とにかく、エキストラと団員とではこんなに気分が違うものかと。オーケストラの音のために貢献出来たら良いなと思っています。
ぜひ、佐賀と福岡と、お近くでしたら聴きにお出かけください。なんなら両方聴いてみるのも面白いと思いますよ!